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『ばちあたり』
ふりがな文庫
『
ばちあたり
(
)
』
私をみつけるとすぐに、弟の啓三は例のとおり大きく手を振った。私は気がつかないふりをして、三番線のプラット・ホームのほうを見ていた。啓三は近よって来ると、これまた例の如く私の肩を叩いた。彼の体から香水が匂った。 「早かったね」と啓三が云った、 …
著者
山本周五郎
初出
「小説新潮」新潮社、1960(昭和35)年1月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約46分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間16分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
生
(
き
)
曲
(
きょく
)
躓
(
つま
)
遮
(
さえ
)
反省
(
かえり
)
空
(
から
)
前跼
(
まえかが
)
咎
(
とが
)
唆
(
そそ
)
舐
(
な
)
諄
(
くど
)
起善
(
きぜん
)
陽
(
ひ
)