靜かな村の街道を筧が横に越えてゐる それに一羽の鴉がとまつて木洩れ陽の中に 空を仰ぎ地を眺め私がその下を通るとき ある微妙な均衡の上に翼を戢めて秤のやうに搖れてゐた たぎり初めた湯沸し……それはお晝休みの小學校の校庭だ 藤棚がある池がある僕 …
著者 | 三好達治 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 詩歌 |
初出 | 友を喪ふ 四章「文藝春秋」1932(昭和7)年5月
土「作品 三卷七號」1932(昭和7)年7月
路傍「作品 三卷七號」1932(昭和7)年7月
霽れ「作 |
文字種別 | 旧字旧仮名 |
読書目安時間 | 約5分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約8分(300文字/分) |