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『故郷を辞す』
ふりがな文庫
『
故郷を辞す
(
こきょうをじす
)
』
家のものが留守なんで一人で風呂の水汲をして、火を焚きつけいい塩梅にからだに温かさを感じた。そして座敷に坐り込んで熱い茶を一杯飲んだが、庭さきの空を染める赤蜻蛉の群をながめながら常にない静かさを感じた。空気がよいので日あたりでも埃が見えないく …
著者
室生犀星
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約30分(500文字/分)
朗読目安時間
約49分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
味
(
うま
)
実
(
げ
)
触
(
さは
)
古藤
(
ふるたう
)
漁
(
と
)
精神
(
こころ
)
統
(
す
)
荒
(
すさ
)
蔓
(
つる
)
虎杖
(
いたどり
)