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『松風の音』
ふりがな文庫
『
松風の音
(
まつかぜのおと
)
』
東京の郊外で夏を送っていると、時々松風の音をなつかしく思い起こすことがある。近所にも松の木がないわけではないが、しかし皆小さい庭木で、松籟の爽やかな響きを伝えるような亭々たる大樹は、まずないと言ってよい。それに代わるものは欅の大樹で、戦争以 …
著者
和辻哲郎
ジャンル
哲学 > 東洋思想 > 日本思想
初出
「心」1961(昭和36)年5月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約5分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
烟
(
けむ
)
脂
(
やに
)
亭々
(
ていてい
)
伐
(
き
)
強靭
(
きょうじん
)
松籟
(
しょうらい
)
欅
(
けやき
)
湧然
(
ゆうぜん
)
爽
(
さわ
)
箒
(
ほうき
)