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『烏恵寿毛』
ふりがな文庫
『
烏恵寿毛
(
うえすけ
)
』
いよいよ、私は食いつめた。 昔、故郷の前橋中学へ通うころ、学校の近くに食詰横町というのがあった。五十戸ばかり、零落の身の僅かに雨露をしのぐに足るだけの、哀れなる長屋である。 住人は、窮してくると、天井から雨戸障子まで焚いてしまう類であったか …
著者
佐藤垢石
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約7分(500文字/分)
朗読目安時間
約12分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
抽斗
(
ひきだし
)
揚句
(
あげく
)
様
(
さま
)
流石
(
さすが
)
白々
(
しらじら
)
箪笥
(
たんす
)
罕
(
まれ
)
菰
(
こも
)
襤褸
(
ぼろ
)
貉
(
むじな
)