ツクツク法師ツクツクぼうし
むかしあるところに一人の欲ばりの坊さんがおりました。 毎日毎日方々へお経を読みに行って貰って来たお金を一つの大きな甕の中に溜めていましたが、だんだん一パイになってくるにつれて泥棒に取られそうなので怖くてたまらなくなりまして、或る晩のこと小僧 …