舞踏会余話ぶとうかいよわ
川の向ひ側の山裾の芝原では、恰度山の神様の祭りの野宴がはじまるところでした。——月のはじめに、月毎に催される盛大な祝宴です。一ト月の間で流れをせきとめるほど川ふちに溜る製材の破片を広場の中央に塚ほどに積みあげて四方から火を放ちます。そして山 …