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『童貞』
ふりがな文庫
『
童貞
(
どうてい
)
』
ぼんやりしていた心地を、ふいに、見覚えのある町角から呼び醒されて、慌てて乗合自動車から飛び降りた。それから機械的に家の方へ急いだ。 胸の中が……身体中が、変にむず痒くって、息がつけなかった。頬辺から鼻のあたりに、こな白粉の香がこびりついてい …
著者
豊島与志雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「中央公論」1925(大正14)年4月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約13分(500文字/分)
朗読目安時間
約22分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
暢
(
のびや
)
外
(
そと
)
溝
(
どぶ
)
午
(
ひる
)
大人
(
おとな
)
干物
(
ひもの
)
浴槽
(
ゆぶね
)
玩具
(
おもちゃ
)
現
(
うつつ
)
題名が同じ作品
童貞
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)