“軍鶏”のいろいろな読み方と例文
旧字:軍鷄
読み方割合
しゃも78.0%
しやも18.0%
とうまる2.0%
これ2.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに軍鶏しゃもなんぞくらって、おすみに自堕落じだらけやアがって、爪弾つめびき端唄はうたか何かアお経声でうなっていたが
考えつつ、黙然もくねんと、藪道を掻き分けてゆくと、コー、コー、コーコーッ、騒がしい軍鶏しゃもの声と、羽搏はばたきが近くに聞こえた。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ある日見知らぬかみさんが来て、此方こちらの犬に食われましたと云って、汚ない風呂敷から血だらけの軍鶏しゃもの頭と足を二本出して見せた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
僕等は回向院ゑかうゐんの表門を出、これもバラツクになつた坊主ばうず軍鶏しやもを見ながら、ひとの橋へ歩いて行つた。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
物好きな傍聴人が、軍鶏しやも蹴合けあひを見るやうな気持で会場へぎつしりつまると、高木氏は例の尾崎氏の吹込蓄音機と一緒に演壇へぬつと出て来る。
この軍鶏しやもきほへる見れば頸毛くびげさへ逆羽さかばはららげり風に立つ軍鶏しやも
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ああ、愛吉、お前のおともだちの蔵人くらんど軍鶏とうまる呼名)もね、人形町の火事ッきり、どこへ行ったか分らないんだよ。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
およそ小さな鹿ほどはあった一羽の軍鶏とうまる
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
及び軍鶏とうまるも、その柳屋の母娘おやこも、そののち行方の知れない事とは、同時に焼けた、大屋の隠居、酒屋の亭主などは、まだ一ツ話にするが、その人々の家も、新築を知らぬ孫が出来て、二度目の扁額が早や古びを持って来たから、さてもしばらくになった。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
軍鶏これを寄越せって謂うんですか。」
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)