“とうまる”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
軍鶏25.0%
唐丸25.0%
軍駕籠25.0%
軍鶏籠25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見る目にもあやういまで、ともすればかどの柳の淡き影さす店頭みせさきたたずんで、とさかに頬摺ほおずりする事のあった、およそ小さな鹿ほどはあった一羽の軍鶏とうまる
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ああ、愛吉、お前のおともだちの蔵人くらんど軍鶏とうまる呼名)もね、人形町の火事ッきり、どこへ行ったか分らないんだよ。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
伝吉はたちまち枡屋ますやわれ、唐丸とうまるまつと称された博徒松五郎まつごろう乾児こぶんになった。爾来じらいほとんど二十年ばかりは無頼ぶらいの生活を送っていたらしい。
伝吉の敵打ち (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
この詩は、豪放磊落らいらくな三樹が、終天の恨みをこめ軍駕籠とうまるで箱根を越えるときに詠じたもの、当時勤王きんのうの志士たちは争ってこれを口ずさんでいた。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
送り役人がついて七つの軍鶏籠とうまるが来たから送り帳に照しあわせて七人を受けとり、これを艀舟に積む。
顎十郎捕物帳:13 遠島船 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)