“起(き)” の例文
起(き)の人(ひと)と爲(な)りや(六二)猜忍(さいにん)の人也(ひとなり)。其少(そのわか)き時(とき)、家(いへ)、千金(きん)を累(かさ)ねしが、(六三)游仕(いうし)遂(と)げず、遂(つひ)に其家(そのいへ)を破(やぶ)る。(六四)郷黨(きやうたう)之(これ)を笑(わら)ふ。
文芸上ロマンチイシズムの次に自然主義が起り、自然主義の次に理想的民衆主義が起りつゝあるのも、実はその一起(き)一伏(ふく)の大きな『あらはれ』である。生滅のリズムである。
生滅の心理 (新字旧仮名) / 田山花袋、田山録弥(著)
洞(ほら)の口に煙がぱっととんだかと思うと、三悪漢(あっかん)をのせたボートは、木の葉のごとくひるがえって矢をいるごとき早瀬(はやせ)に波がぱっとおどるとともに、三人のすがたは一起(き)一伏(ぷく)
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
「きんらい酒にあてられて、起(き)つねにおそし。臥(ふ)して南山(なんざん)を見て、旧詩をあらたむ」
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
李克(りこく)曰(いは)く、『起(き)は貪(たん)にして色(いろ)を好(この)む。然(しか)れども兵(へい)を用(もち)ふるは、司馬穰苴(しばじやうしよ)も過(す)ぐる能(あた)はざる也(なり)』と。是(ここ)に於(おい)て魏(ぎ)の文矦(ぶんこう)以(もつ)て將(しやう)と爲(な)す。
起(き)曰(いは)く、『三軍(ぐん)に將(しやう)として士卒(しそつ)をして死(し)を樂(たの)しましめ、敵國(てきこく)をして敢(あへ)て謀(はか)らざらしむるは、子(し)、起(き)に孰(いづ)れぞ』と。文(ぶん)曰(いは)く、『子(し)に如(し)かず』と。