“想起”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おもいおこ36.4%
おもひおこ27.3%
おもいだ9.1%
おもひいづ9.1%
そうき9.1%
アナムネシス9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
梅子が泣いて見あげた眼の訴うるが如くわびるが如かりしを想起おもいおこす毎に細川はうっとりと夢見心地になり狂わしきまでに恋しさのこころ燃えたつのである。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
軍艦ぐんかん種類しゆるいならばなに配慮しんぱいするにはおよばないが——しや——しや——とわたくしはふとあること想起おもひおこしたときおもはずも戰慄せんりつしたよ。
この人は東京の生ですから、新しい格子作を見るたびに、都を想起おもいだすと言っておりました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
今やわがことばは(わが想起おもひいづることにつきてさへ)、まだ乳房ちぶさにて舌を濡らす嬰兒をさなごことばよりもなほらじ 一〇六—一〇八
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
何分にも赫々かっかくたるドイツ軍の戦績とダンケルクの敗戦を想起そうきし、一人の応募者おうぼしゃもありませんので、遂に金博士は腹を立て
この点において、プラトンの認識論の倒逆的転換が敢えてなされなければならぬ。しからばこの意味の想起アナムネシスの可能性を何によってつなぐことができるか。
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)