“豪(え)” の例文
それは豪(え)らかったが、それが世にいう幽霊というものだと、云われた時には、却(かえっ)てゾッと怯(おび)えたのであった。
子供の霊 (新字新仮名) / 岡崎雪声(著)
しかしそのエライという人も必然の結果で豪(え)らい人に成ったとすれば、ちょうど人間世界にエライ人とエラクナイ人とあるのは、植物に高い木と低い木とがあり
病牀苦語 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
少(すくな)くとも喋舌(しやべ)らないことを以(もつ)て甚(ひど)く自分(じぶん)で豪(え)らがる者(もの)は馬鹿者(ばかもの)の骨頂(こつちやう)と言(い)つて可(よ)ろしい而(そ)して此種(このしゆ)の馬鹿者(ばかもの)を今(いま)の世(よ)にチヨイ/\見受(みう)けるに(ママ)は情(なさけ)ない次第(しだい)である。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
するとお雪伯母がそれを見て、「豪(え)らさうにお蒲団なんか敷いてるえな。」
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
「早や、お読みやしたの? おう豪(え)らやの! あんまりせつせお読みやすと熱が出まつせ——どうどす? 面白おしたか、可哀相どすえな貫一さんは。妾(わて)何度読んでも泣かされるのどつせ。」
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
「何吐(ぬ)かしやがる、豪(え)らさうに。打擲(どや)しつけるぞ!」
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)