“富豪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かねもち41.5%
ものもち26.8%
ふごう17.1%
おかねもち2.4%
おだいじん2.4%
しんだい2.4%
ふうか2.4%
ふうごう2.4%
ふがう2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
凡(すべ)て富豪(かねもち)といふものは、自分の家(うち)に転がつてゐる塵(ちり)つ葉(ぱ)一つでも他家(よそ)には無いものだと思ふと、それで大抵の病気は癒(なほ)るものなのだ。
青磁の皿 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
牧師は慌てて杖(ステツキ)を引込(ひつこ)めた。杖(ステツキ)といふのは、さる富豪(ものもち)の寡婦(ごけ)さんが贈つて来たもので、匂ひの高い木に金金具(きんかなぐ)が贅沢に打ちつけてあつた。
こんなふうな人が多々あると、貴族は貴族同士、富豪(ふごう)は富豪同士で楽しめるわけだが、いずれの国にあっても、そうなってはいない。
味覚馬鹿 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
ねえ。お米の値が騰貴して、わたしたちどうにも食べられないというのに、富豪(おかねもち)とくるといい潮だとばかり、お米の買占めを
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そういうことは唐土(から)にあるそうじゃ……女を男のように変えてしまって、変態ごのみの富豪(おだいじん)へ捧げる、そういうことだって唐土(から)にはあるそうじゃ。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
瞬(またゝ)く間に一万の富豪(しんだい)! だから、村では根本の家をあまり好くは言はぬので、その賽銭箱の切取つた処には今でも根本三之助窃盗と小さく書いてあつて、金を二百円出すから
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
二枚重(かさ)ね唐繻子(たうじゆす)の丸帶(まるおび)をしどけなく結(むす)び白縮緬(しろちりめん)の長繻袢(ながじゆばん)を着せし姿(すがた)天晴(あつぱれ)富豪(ふうか)の後家(ごけ)と見えければ重四郎亦々(また/\)惡心(あくしん)を生じ幸い後家と有からは何卒(どうぞ)手(て)に入(い)れて暫時(しばらく)足休(あしやす)めに致したしと思ひ夫より言葉を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「国家の干城(かんじょう)たる軍人」が悪いのか、母と妹(いもと)とが悪いのか、今更いうべき問題でもないが、ただ一の動かすべからざる事実あり曰(いわ)く、娘を持ちし親々は、それが華族でも、富豪(ふうごう)でも、官吏でも
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
それらの士は、俗悪なる新画に巨万の黄金(わうごん)を抛(なげう)つて顧みない天下の富豪(ふがう)に比(くら)べると、少くとも趣味の独立してゐる点で尊敬に価(あたひ)する人々である。
鑑定 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)