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置
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おか
ふりがな文庫
“
置
(
おか
)” の例文
盖
(
けだし
)
冥々
(
めい/\
)
には年月を
置
(
おか
)
ずときけば百年も
猶
(
なほ
)
一日の如くなるべし。(菅公の神灵にるゐする事和漢に多し、さのみはとこゝにもらせり。)
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
是までに思い込まれし子を育てずに
置
(
おか
)
れべきかと、
遂
(
つい
)
に
五歳
(
いつつ
)
のお辰をつれて夫と共に
須原
(
すはら
)
に
戻
(
もど
)
りけるが、因果は
壺皿
(
つぼざら
)
の
縁
(
ふち
)
のまわり
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
切害
(
せつがい
)
致
(
いたし
)
候に相違無之儀と存じ奉つり候に付
何卒
(
なにとぞ
)
御慈悲を以て兩人の
解死人
(
げしにん
)
御吟味下
(
ごぎんみくだ
)
し
置
(
おか
)
れ候樣仕つり度依之此段願ひ上奉つり候以上
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
何でも二十両の
金子
(
きんす
)
を拙者が盗んだに相違ないと疑われて見れば棄て
置
(
おか
)
れんで、荷物を検めさしたから
斯様
(
かよう
)
に成ったので、
何卒
(
どうぞ
)
手を引いて下さい
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
『
何卒
(
どうぞ
)
閣下
(
かくか
)
是
(
これ
)
をお
召
(
め
)
し
下
(
くだ
)
さい。』と、ニキタは
前院長
(
ぜんゐんちやう
)
の
前
(
まへ
)
に
立
(
た
)
つて
丁寧
(
ていねい
)
に
云
(
い
)
ふた。『
那
(
あれ
)
が
閣下
(
かくか
)
のお
寐臺
(
ねだい
)
で。』と、
彼
(
かれ
)
は
更
(
さら
)
に
新
(
あたら
)
しく
置
(
おか
)
れた
寐臺
(
ねだい
)
の
方
(
はう
)
を
指
(
さ
)
して。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
▼ もっと見る
幾人この山奥でこの鉞にかかって命を落した人があるか知れない。そういえば捕われ人の前に
置
(
おか
)
れた桶の赤黒いのも人の血潮で染った色に相違ないと思った。
捕われ人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それで僕の気象が性来今言ったようなのであるか、
或
(
あるい
)
はそうでなく、僕は
小児
(
こども
)
の時、早く不自然な境に
置
(
おか
)
れて、我知らずの孤独な生活を送った
故
(
ゆえ
)
かも知れないのです。
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
こうして遠く離れた土地へ——海岸へ出れば向に大島の見えるような——そんな処へ独り彼女が
置
(
おか
)
れるというは、何事も夫が見せまいとする為であろうと想像された。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
衣裳をも
同処
(
おなじところ
)
に
置
(
おか
)
ず、同じ所にて
浴
(
ゆあみ
)
せず、物を受取渡す事も手より手へ
直
(
じき
)
にせず、
夜
(
よる
)
行
(
ゆく
)
時
(
とき
)
は必ず
燭
(
ともしび
)
をともして
行
(
ゆく
)
べし、他人はいふに及ばず夫婦兄弟にても別を正くすべしと也。
女大学評論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
團子屋
(
だんごや
)
の
頓馬
(
とんま
)
も
唯
(
たゞ
)
は
置
(
おか
)
ぬと
潮
(
うしほ
)
のやうに
沸
(
わき
)
かへる
騷
(
さわ
)
ぎ、
筆屋
(
ふでや
)
が
軒
(
のき
)
の
掛提燈
(
かけぢようちん
)
は
苦
(
く
)
もなくたゝき
落
(
おと
)
されて、
釣
(
つり
)
らんぷ
危
(
あぶ
)
なし
店先
(
みせさき
)
の
喧嘩
(
けんくわ
)
なりませぬと
女房
(
にようぼう
)
が
喚
(
わめ
)
きも
聞
(
きか
)
ばこそ、
人數
(
にんず
)
は
大凡
(
おほよそ
)
十四五
人
(
にん
)
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
信一郎は、今此の答へを得て
置
(
おか
)
なければ永劫に得られないことを知つた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
其曲者を私しの云う通り藻西自身だとすれば全く違ッて参ります
何
(
ど
)
うでも左の手へ血を
附
(
つけ
)
て
置
(
おか
)
ねば成らぬのです、何故と
仰有
(
おっしゃ
)
れば藻西ならば其文字を本統に老人が書たものと認められては大変です
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
ひでい権幕で、おめいらの様なものへは一日も貸して
置
(
おか
)
かれねい、
店賃計
(
たなちんばかり
)
ぢやねい、あつちこつち
借財
(
かり
)
があるさうだつていはつしやる、さういへばさうなんだが、わたしらあ茶だら一杯入れやしねい
黄金機会
(新字旧仮名)
/
若松賤子
(著)
盖
(
けだし
)
冥々
(
めい/\
)
には年月を
置
(
おか
)
ずときけば百年も
猶
(
なほ
)
一日の如くなるべし。(菅公の神灵にるゐする事和漢に多し、さのみはとこゝにもらせり。)
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
周旋
(
しうせん
)
すべし依て千兩は千石の
御墨附
(
おすみつき
)
と御引替に
下
(
くだ
)
し
置
(
おか
)
るべしと
語
(
かた
)
らうに兩人とも昨日の
動靜
(
やうす
)
に
安堵
(
あんど
)
しければこの事を所々へ取持たれば其を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
花「はい法恩寺の場所に来ております花車重吉という弱い角力取で、
何卒
(
どうぞ
)
お見知り
置
(
おか
)
れて皆様御贔屓に願います」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「やっと坊さんは来なくなった。」と心の上に
置
(
おか
)
れた重い石を取り除けられたような気持で一人がいった。
僧
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
『どうぞ
閣下
(
かっか
)
これをお
召
(
め
)
し
下
(
くだ
)
さい。』と、ニキタは
前院長
(
ぜんいんちょう
)
の
前
(
まえ
)
に
立
(
た
)
って
丁寧
(
ていねい
)
に
云
(
い
)
うた。『あれが
閣下
(
かっか
)
のお
寐台
(
ねだい
)
で。』と、
彼
(
かれ
)
は
更
(
さら
)
に
新
(
あたら
)
しく
置
(
おか
)
れた
寐台
(
ねだい
)
の
方
(
ほう
)
を
指
(
さ
)
して。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
暗黒
(
くらき
)
に住みなれたものは、
能
(
よ
)
く
暗黒
(
くらき
)
に物を見ると同じ事で、不自然なる境に
置
(
おか
)
れたる少年は
何時
(
いつ
)
しか
其
(
その
)
暗き不自然の底に
蔭
(
ひそ
)
んで居る黒点を認めることが出来たのだろうと思います。
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
信一郎は、今此の答えを得て
置
(
おか
)
なければ
永劫
(
えいごう
)
に得られないことを知った。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
壁に耳の譬えだから声の洩れぬ様にして
置
(
おか
)
ねば安心が出来ません
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
さて
手毬
(
てまり
)
の大さになりたる時他の
童
(
わらべ
)
が作りたる
玉栗
(
たまくり
)
を
庇下
(
ひさしした
)
などに
置
(
おか
)
しめ、我が玉栗を以他の玉栗にうちあつる、
強
(
つよ
)
き玉栗
弱
(
よわ
)
き玉栗を
砕
(
くだ
)
くをもつて
勝負
(
しようぶ
)
を
争
(
あらそ
)
ふ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
まだ日は西に
傾
(
かたむい
)
たばかりだ。製造場の
裡
(
うち
)
には、土方等の使っている
鶴嘴
(
つるはし
)
や、土堀る道具が
置
(
おか
)
れてある。
暗い空
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と成され印を
据
(
すゑ
)
し一書を下し
置
(
おか
)
れ短刀は
淺黄綾
(
あさぎあや
)
の
葵
(
あふひ
)
の
御紋
(
ごもん
)
染拔
(
そめぬき
)
の
服紗
(
ふくさ
)
に
包
(
つゝみ
)
て下されたり。
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
斯
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
きをも源因結果の理法といえばそれまでです。けれども、かゝる理法の下に知らず/\
此
(
この
)
身
(
み
)
を
置
(
おか
)
れた僕から言えば、此天地間にかゝる
惨刻
(
ざんこく
)
なる理法すら行なわるゝを恨みます。
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
亭主「是は
打棄
(
うっちゃっ
)
ちゃア
置
(
おか
)
れない、
直
(
す
)
ぐに……」
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
さて
手毬
(
てまり
)
の大さになりたる時他の
童
(
わらべ
)
が作りたる
玉栗
(
たまくり
)
を
庇下
(
ひさしした
)
などに
置
(
おか
)
しめ、我が玉栗を以他の玉栗にうちあつる、
強
(
つよ
)
き玉栗
弱
(
よわ
)
き玉栗を
砕
(
くだ
)
くをもつて
勝負
(
しようぶ
)
を
争
(
あらそ
)
ふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
僕
(
ぼく
)
の
一生
(
いつしやう
)
の
羅針盤
(
らしんばん
)
を
置
(
おか
)
れたのは
實
(
じつ
)
に
此時
(
このとき
)
です。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
置
常用漢字
小4
部首:⽹
13画
“置”を含む語句
位置
処置
差置
留置
日置
捨置
棄置
布置
装置
据置
上置
置放
放置
取置
肉置
所置
處置
扨置
前置
御仕置
...