“扨置”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さてお83.3%
さておき8.3%
さておい8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
都会の地には洋学とうものは百年も前からありながら、中津は田舎の事であるから、原書は扨置さておき、横文字を見たことがなかった。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
掛ずわるゆめだと斷念あきらめて御辛抱しんばうを成されなば大旦那にも安心あんしん致され家督かとくを御ゆずり有れんと思ひめぐらすことも有ば何は扨置さておき御家督を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
アノ死骸の当人も矢張りそれだぜ詳しい所までは分らぬけれど何でも傍に喧嘩があったので手早く側中かわじゅうの有金を引浚ッてたとうとすると居合せた者共が銘々に其一人に飛掛り初の喧嘩は扨置さておいて己の金を
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)