糸屋いとや)” の例文
風呂ふろびてれゆけばつきかけ下駄げたに七五三の着物きもの何屋なにやみせ新妓しんこたか、金杉かなすぎ糸屋いとやむすめう一ばいはながひくいと
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
わたしったまち糸屋いとやで、小僧こぞうしいということだから、龍雄たつおをやったらどうだ、先方せんぽうはみなしんせつなひとたちばかりだ。なんならわたしからたのんであげよう。
海へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
道頓堀だうとんぼりから糸屋いとやむすめ……女朝日奈をんなあさひなしまめぐりで、わしが、ラバさん酋長しうちやうむすめ、と南洋なんやう大氣焔だいきえん
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
生薬屋きぐすりや看板かんばんだよ。梅「あれは……。近「糸屋いとや看板かんばんだ。梅「へえゝ……あれは。近「人が見て笑つてるに、水菓子屋みづぐわしやだ。梅「へえゝ……あ彼処あすこまアるいものはなんです、かういくつもるのは。 ...
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
お高は、やっとのことで、和泉屋の隣の糸屋いとやの軒下へ走りこんだ。そこには、騒動を見物する人が、土間まではいり込んでいた。お高を見つけた糸屋の若いおかみさんが、人をかき分けて出て来た。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
まがると先程さきほど糸屋いとやまへ眞直まつすぐけば大通おほどほりへ仕舞しまひますたしか裏通うらどほりとおほせで御座ございましたが町名ちやうめいなんまをしますか夫次第それしだい大抵たいていわかりませうと問掛とひかけたり
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
だまってかえってきた。糸屋いとやなんかいやだ。もうどうしてもゆかない。」
海へ (新字新仮名) / 小川未明(著)