“窓外”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そうがい48.3%
まどそと24.1%
そと17.2%
さうぐわい3.4%
まどのそと3.4%
まどのと3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
スピードはいよいよ殖えて、それから十秒のちには、成層圏せいそうけんに達していた。窓外そうがいの空は月は見えながらも、だんだん暗さを増していった。
月世界探険記 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その時分知っていたこのの女を誘って何処か凉しい処へ遊びに行くつもりで立寄ったのであるが、窓外まどそと物干台ものほしだいへ照付ける日の光のまぶしさに辟易へきえきして
夏の町 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
『え、未だ。』と女は窓外そとを覗いたが、『マア野村さんですか。姐さん達は十一時でなくちや帰りませんの。』
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
衣絞えもんあかるく心着こゝろづきけむ、ぎん青海波せいかいは扇子あふぎなかばほたるよりづハツとおもておほへるに、かぜさら/\とそよぎつゝ、ひかり袖口そでくちよりはらりとこぼれて、窓外さうぐわいもりなほうつくしきかげをぞきたる。
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
オヤとおもつて、窓外まどのそとながめると、今宵こよひ陰暦いんれきの十三月明つきあきらかなる青水せいすい白沙はくしや海岸かいがんには、大佐たいさ部下ぶか水兵等すいへいらは、晝間ひるま疲勞つかれこのつきなぐさめんとてや、此處こゝ一羣ひとむれ彼處かしこ一群ひとむれ詩吟しぎんするのもある。
窓外まどのとは月のひかりに照されぬともし火を消しいざひとり寝む
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)