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称
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かな
ふりがな文庫
“
称
(
かな
)” の例文
旧字:
稱
文渓堂
(
ぶんけいどう
)
及
(
また
)
貸本屋などいふ者さへ聞知りて皆うれはしく思はぬはなく、ために代写すべき人を
索
(
たずぬ
)
るに意に
称
(
かな
)
ふさる者のあるべくもあらず云々
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
古代相承していわく、これ大天(ヒンズー教のシワ大神)の部属で、性三宝を愛し、五衆を護持し、損耗なからしむ。求むる者情に
称
(
かな
)
う。
十二支考:11 鼠に関する民俗と信念
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
一日太孫をして
詞句
(
しく
)
の
属対
(
ぞくたい
)
をなさしめしに、
大
(
おおい
)
に
旨
(
し
)
に
称
(
かな
)
わず、
復
(
ふたた
)
び以て
燕王
(
えんおう
)
棣
(
てい
)
に命ぜられけるに、燕王の語は
乃
(
すなわ
)
ち佳なりけり。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
若し阿部正弘が榛軒に聴いたとすると、それは榛軒の説が保守主義者たる正弘の旨に
称
(
かな
)
つたのであらう。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
ものして自然に
美辞
(
びじ
)
の
法
(
のり
)
に
称
(
かな
)
うと
士班釵
(
すぺんさあ
)
の
翁
(
おきな
)
はいいけり
真
(
まこと
)
なるかな此の言葉や此のごろ
詼談師
(
かいだんし
)
三遊亭の
叟
(
おじ
)
が
口演
(
くえん
)
せる
牡丹灯籠
(
ぼたんどうろう
)
となん
呼做
(
よびな
)
したる
仮作譚
(
つくりものがたり
)
を速記という
法
(
ほう
)
を
怪談牡丹灯籠:01 序
(新字新仮名)
/
坪内逍遥
(著)
▼ もっと見る
浴
(
ゆあみ
)
すれば、
下立
(
おりた
)
ちて
垢
(
あか
)
を流し、出づるを待ちて
浴衣
(
ゆかた
)
を着せ、鏡を
据
(
すう
)
るまで、お静は
等閑
(
なほざり
)
ならず手一つに扱ひて、数ならぬ
女業
(
をんなわざ
)
の
効無
(
かひな
)
くも、身に
称
(
かな
)
はん程は貫一が為にと
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
旌旗
(
せいき
)
から
輜重駄馬
(
しちょうだば
)
までがそれに
称
(
かな
)
っているとの風評には一藩のものは皆顔色を失ってしまった。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
日に
閻浮提
(
えんぶだい
)
洲を三度
匝
(
めぐ
)
って疲れず王の
念
(
おも
)
うままになって
毎
(
いつ
)
もその意に
称
(
かな
)
うという(『正法念処経』二、『法集経』一)。『修行本起経』に紺馬宝は珠の
鬣
(
たてがみ
)
を具うとあるもこれだ。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
彼は
一昨年
(
をととし
)
の冬
英吉利
(
イギリス
)
より帰朝するや否や、八方に
手分
(
てわけ
)
して嫁を求めけれども、器量
望
(
のぞみ
)
の
太甚
(
はなはだ
)
しければ、二十余件の縁談皆意に
称
(
かな
)
はで、今日が日までもなほその事に
齷齪
(
あくさく
)
して
已
(
や
)
まざるなり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
僕は神慮に
称
(
かな
)
っていると見えて、富田に馳走をせいと云う託宣があるのだ。
独身
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
それ律は大法を設け、礼は人情に
順
(
したが
)
う。民を
斉
(
ととの
)
うるに刑を以てするは礼を以てするに
若
(
し
)
かず。それ天下有司に諭し、務めて礼教を
崇
(
たっと
)
び、疑獄を
赦
(
ゆる
)
し、朕が
万方
(
ばんぽう
)
と
与
(
とも
)
にするを
嘉
(
よろこ
)
ぶの意に
称
(
かな
)
わしめよと。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
称
常用漢字
中学
部首:⽲
10画
“称”を含む語句
呼称
称名
称讃
通称
称呼
名詮自称
対称
詐称
僣称
並称
名称
称翫
称徳
讃称
相称
土人称破鐙坂
称讃浄土仏摂受経
称賛
僭称
称揚
...