)” の例文
ここに天皇、大山守の命と大雀の命とに問ひて詔りたまはく、「汝等みましたちは、兄なる子と弟なる子と、いづれかしき」
なお、「石走いはばしる垂水の水のしきやし君に恋ふらく吾がこころから」(巻十二・三〇二五)という参考歌がある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
風浴みてしき雑草くさなるみづひきとゑのこぐさとを活けて笑みたり
遺愛集:02 遺愛集 (新字新仮名) / 島秋人(著)
霜ふればしんじつ命しとおもひ金魚に死ねといひにけるかな
小熊秀雄全集-01:短歌集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)
しきわが
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
かれその木の實を咋ひ破り、赤土はにふくみてつばき出だしたまへば、その大神、呉公むかでを咋ひ破りて唾き出だすとおもほして、心にしとおもほしてみねしたまひき。
ひと味宿うまいずてしきやしきみすらをりてなげくも 〔巻十一・二三六九〕 柿本人麿歌集
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
生かされてしき日を得るあたたかき憶ひあふれて優しむいま
遺愛集:02 遺愛集 (新字新仮名) / 島秋人(著)
(天皇のこの問を發したまへる故は、宇遲の和紀郎子に天の下治らしめむ御心ましければなり。)ここに大山守の命白さく、「兄なる子をしとおもふ」と白したまひき。
ゆきうへれる月夜つくようめはなりておくらむしきもがも 〔巻十八・四一三四〕 大伴家持
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
畏くもわが大神おほかみともちいつく赤きこころをしく思ほせ (同)
愛国歌小観 (旧字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
マラッカの街上がいじやうにしてわれも見つめるをみなおもしきを
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)