“惡戲”のいろいろな読み方と例文
新字:悪戯
読み方割合
いたづら69.2%
あくぎ7.7%
わるさ7.7%
ふざけ5.1%
いた2.6%
いたずら2.6%
おいた2.6%
てんごう2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「もし、んだにおひなさいましたね。いまやつなん惡戲いたづらをするんだらう、途法とはふもない。いや、しかし、はげしい日中につちう尊頭そんとう。」
人参 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
渠等かれら無頼ぶらいなる幾度いくたびこの擧動きよどう繰返くりかへすにはゞかものならねど、ひとそのふが隨意まゝ若干じやくかん物品ものとうじて、その惡戲あくぎえんぜざらむことをしやするをて、蛇食へびくひげい暫時ざんじ休憩きうけいつぶやきぬ。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「八百吉は少しは惡戲わるさもし、遊びたい盛りですが、何んと言つても、十四では——親許も確かです」
昨日も川田やが店でおちやつぴいのお六めと惡戲ふざけまわして、見たくもない往來へまで擔ぎ出して打ちつ打たれつ、あんな浮いた了簡で末が遂げられやうか、まあ幾歳いくつだとおもふ三十は一昨年
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「あら秋子さん、どこへいらつしやるの。お惡戲いたをなすつちやいけないことよ。」
受験生の手記 (旧字旧仮名) / 久米正雄(著)
其中そのうち綺麗きれい支那製しなせい花籃はなかごのなかへ炭團たどん一杯いつぱいつてとこかざつたと滑稽こつけいと、主人しゆじん編上あみあげくつのなかへみづんで、金魚きんぎよはなしたと惡戲いたずらが、宗助そうすけには大變たいへんみゝあたらしかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ほんに替り目で陽氣が惡いけれど太郎さんは何時も惡戲おいたをして居ますか、何故に今夜は連れてお出でない、お祖父さんも戀しがつてお出なされた物をと言はれて、又今更にうら悲しく
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
戀女こひをんな輪近わぢかくへ奇異おつりき魔物まものいのして、彼女おてき調伏てうぶくしてしまふまで、それを突立つッたたせておいたならば、それこそ惡戲てんごうでもあらうけれど、いまのは正直正當しゃうぢきしゃうたう呪文じゅもんぢゃ、彼女おてきりて