快樂くわいらく)” の例文
新字:快楽
その上、幸福がかたく私を拒否したからには、私には人生の快樂くわいらくをとり出す權利がある。どんなに高價なものであらうとも、私は手に入れて見せる。
不義の快樂くわいらくふけつて居たが、何にかのはずみでそれが主人の小左衞門に嗅ぎつけられ、急に殺す氣になつたのだらう
然云さういわけではいのです、れは貴方あなた苦痛くつうめて、わたくしめないといふことではないのです。せんずるところ苦痛くつう快樂くわいらくうつくもので、那樣事そんなこと奈何どうでもいのです。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
〔譯〕人は皆身の安否あんぴふことを知つて、而かも心の安否を問ふことを知らず。宜しく自ら能く闇室あんしつあざむかざるやいなや、能く衾影きんえいぢざるや否や、能く安穩あんおん快樂くわいらくを得るや否やと問ふべし。
これつて人智じんちは、人間にんげん唯一ゆゐいつ快樂くわいらくいづみとなつてゐる。しかるに我々われ/\自分じぶん周圍まはりに、いさゝか知識ちしきず、かずで、我々われ/\全然まるで快樂くわいらくうばはれてゐるやうなものです。勿論もちろん我々われ/\には書物しよもつる。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)