“愧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
は71.4%
はず9.3%
はずか7.1%
はじ5.7%
はぢ3.6%
はづ2.1%
はづか0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
首を回らして過去を顧みるとき、私は俯仰(ふぎょう)天地に愧(は)ずる所なく、今ではいつ死んでも悔いないだけの、心の満足を得ている積りだ。
御萩と七種粥 (新字新仮名) / 河上肇(著)
移気、開豁(はで)、軽躁(かるはずみ)、それを高潔と取違えて、意味も無い外部の美、それを内部のと混同して、愧(はず)かしいかな、文三はお勢に心を奪われていた。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
こんなに太っておりますから、もうお愧(はずか)しいほど暑いのでございます、今時は毎日二度も三度も来てはこうやって汗を
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
多「立派の旦那様にならねいでも、正直にして天地の道に欠けねえ行いをして居れば、誰にも愧(はじ)る所はねえから、何も構った所はねえ」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
人傳(ひとづ)てに名を聞きてさへ愧(はぢ)らふべき初妻(うひづま)が事、顏赤らめもせず、落付き拂ひし語(ことば)の言ひ樣、仔細ありげなり。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
読み返し行(ゆ)くに、愧(はづ)かしきことのみ多き心の跡なれば、昭(あき)らかに和(やは)らぎたる新(あら)た代(よ)の御光(みひかり)の下(もと)には、ひときは出(い)だし苦(ぐる)しき心地ぞする。晶子
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
扨も窶れたるかな、愧(はづか)しや我を知れる人は斯かる容(すがた)を何とか見けん——、そも斯くまで骨身をいためし哀れを思へば、深さは我ながら程知らず、是も誰(た)が爲め、思へば無情(つれな)の人心(ひとごゝろ)かな。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)