“心部”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんぶ50.0%
むね50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれ自分じぶんにはつたときは、ふるすゝだらけの疎末そまつ建築けんちく燒盡やきつくして主要しゆえう木材もくざいわづかほのほいてつてる。執念しふね木材もくざい心部しんぶんでる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
しかきうごとあとをぽつ/\ととゞめたのみで衣物きもの心部しんぶふかまなかつた。ほこりかれえてはしつた。與吉よきち火傷やけど疼痛とうつううつたへてひとりかなしくいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
かれ忌々敷相いま/\しさうやいばもつ心部むねとほされるくるしさをしのんだかとおもふやうな容子ようすでわく/\するむねからこゑしぼつていつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
しかその種々いろ/\さけびの錯雜さくざつしてきこえるこゑ自分じぶん心部むねからあるものつかんでくやうで、自然しぜんにそれへみゝすますとなんだかのないやうな果敢はかなさをかんじてなみだちた。なみだ卯平うへい白髮しらがしたゝつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)