“巧妙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かうめう25.9%
こうみょう18.5%
たくみ18.5%
こうめう11.1%
うま11.1%
うまい3.7%
こうみよう3.7%
じゃうず3.7%
インジニアス3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
じつ先日せんじつ倫敦ろんどん友人いうじんから『世界せかい名畫めいぐわ』とだいして、隨分ずゐぶん巧妙かうめうすつてあるのを二十まいばかりおくつてれたがね、それは如何どうだらうかとおもふのだ。』
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
天然てんねん細工さいく流々りゅうりゅう、まことに巧妙こうみょうというべきではないか。こうなると他家結婚ができ、したがって強力な種子が生じ、子孫繁殖しそんはんしょくには最も有利である。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
をくを造るに巧妙たくみなりし達膩伽尊者たにかそんじやの噂はあれど世尊在世の御時にも如是かく快き事ありしを未だきかねば漢土からにもきかず、いで落成の式あらば我を作らむ文を作らむ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
其用は信仰上しんこうじやう關係を有するか、たん玩弄品ぐわんろうひんたるか未だつまびらかならずと雖も、間々製作せいさく巧妙こうめう精緻せいちなる物有るを以て見れば甲のかんがへの方實に近からんとおもはる。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
……まあ……そんな事はどうでもよろしい。……ナニ……僕の日本語が巧妙うま過ぎる?……大きなお世話だ。お前さんの露西亜語ぐらいのもんさ。
焦点を合せる (新字新仮名) / 夢野久作(著)
わたくしだつて、其樣そんな無鐵砲むてつぽうことはない、この工夫くふうは、大佐閣下たいさかくか仲々なか/\巧妙うまい感心かんしんなすつたんです。』と意氣いき昂然こうぜんとして
とにかく日本につぽん石器時代せつきじだい土器どきは、外國がいこく石器時代せつきじだい土器どきくらべて、餘程よほど進歩しんぽ巧妙こうみようつくられてをり、日本につぽん石器時代せつきじだい人間にんげんは、土器どきつくることが上手じようずでもあり、きでもあつたとおもはれます。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
あゝ、モンタギューどの、このやうにおろからしううたなら、わしを蓮葉はすはなともおおもひなさらうが、巧妙じゃうず餘所々々よそ/\しうつくりすます人達ひとたちより、もそッと眞實しんじつ女子をなごになってせう。
その巧妙インジニアスな暗号により、只管ひたすらに読者の心を奪って他を顧みるいとまをあらしめず、最後に至ってまんまと背負しょい投を食わす所にある。
「二銭銅貨」を読む (新字新仮名) / 小酒井不木(著)