トップ
>
居酒屋
>
いざかや
ふりがな文庫
“
居酒屋
(
いざかや
)” の例文
やっと、
彼
(
かれ
)
は、その
居酒屋
(
いざかや
)
から
外
(
そと
)
に
出
(
で
)
ました。ふらふらと
歩
(
ある
)
いて、
町
(
まち
)
を
出
(
で
)
はずれてから、さみしい
田舎道
(
いなかみち
)
の
方
(
ほう
)
へと
歩
(
ある
)
いていきました。
百姓の夢
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
かれは
途
(
みち
)
ゆく人を呼び止めて話した、
居酒屋
(
いざかや
)
へ行っては酒をのむ人にまで話した。次の日曜日、人々が会堂から出かける所を見ては話した。
糸くず
(新字新仮名)
/
ギ・ド・モーパッサン
(著)
わたしたちが村の
居酒屋
(
いざかや
)
の前を通ると、入口に立っていた男がバルブレンに声をかけて、中にはいれと言った。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
酒のきらいな木之助を
居酒屋
(
いざかや
)
へつれこみ、自分一人で飲んで、ついにはぐでんぐでんに酔ってしまい、三里の夜道を木之助が抱くようにして帰って来たのを木之助は思い出した。
最後の胡弓弾き
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
その広間はどこの
居酒屋
(
いざかや
)
にも見られるようなもので、食卓、
錫
(
すず
)
の
瓶
(
かめ
)
、
酒壜
(
さけびん
)
、それから酒を飲んでる男や、
煙草
(
たばこ
)
をふかしてる男、中はうす暗くて、しかも騒然たる音を立てていた。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
▼ もっと見る
高利貸
(
こうりかし
)
の
老婦人
(
ろうふじん
)
、いかにも
露西亞
(
ロシア
)
は
露西亞
(
ロシア
)
らしく
思
(
おも
)
はれ、
讀者
(
どくしや
)
をして
再讀
(
さいどく
)
するに
心
(
こゝろ
)
を
起
(
おこ
)
さしむ。
居酒屋
(
いざかや
)
に
於
(
お
)
ける
非職官人
(
ひしよくくわんじん
)
の
懺悔
(
ざんげ
)
?
自負
(
じふ
)
?
白状
(
はくじやう
)
と
極
(
きはめ
)
て
面白
(
おもしろ
)
し。その
病妻
(
びようさい
)
の
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
ひて
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
荒物屋
(
あらものや
)
を兼ねた
居酒屋
(
いざかや
)
らしい一軒から食物の香と男女のふざけ返った
濁声
(
だみごえ
)
がもれる
外
(
ほか
)
には、
真直
(
まっすぐ
)
な家並は廃村のように寒さの前にちぢこまって、電信柱だけが、けうとい
唸
(
うな
)
りを立てていた。
カインの末裔
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
その
横町
(
よこちょう
)
の
居酒屋
(
いざかや
)
、
川越屋
(
かわごえや
)
の
土間
(
どま
)
へとびこんだチョビ安は、威勢よく
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
町
(
まち
)
を
出
(
で
)
てから、
田舎道
(
いなかみち
)
にさしかかったところに
居酒屋
(
いざかや
)
がありました。そこまでくると、
男
(
おとこ
)
は、
牛
(
うし
)
を
前
(
まえ
)
の
柳
(
やなぎ
)
の
木
(
き
)
につないで、
店
(
みせ
)
の
中
(
なか
)
へはいりました。
ある男と牛の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
レセンプラージュの
季節
(
きせつ
)
がすむと、もうお父さんは外へ出ようとも思わない。むろん一人で
居酒屋
(
いざかや
)
へ行く人ではなかった。そんなむだな時間を持つ人ではなかった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
これは、村から
戦争
(
せんそう
)
にいったわかもののひとりで、
居酒屋
(
いざかや
)
のむすこでした。
丘の銅像
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
彼は粗末な
居酒屋
(
いざかや
)
か貧しい下等な家をさがした。
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
この
日
(
ひ
)
も、また
寒
(
さむ
)
い
日
(
ひ
)
でありました。百
姓
(
しょう
)
は、たびたび
入
(
はい
)
った
居酒屋
(
いざかや
)
の
前
(
まえ
)
を
通
(
とお
)
りかかると、つい
金
(
かね
)
を
持
(
も
)
っているので、一
杯
(
ぱい
)
やろうという
気持
(
きも
)
ちになりました。
百姓の夢
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
高い黒い家のならんだまん中に、
例
(
れい
)
のいやなにおいのするどぶがあった。たくさんある
居酒屋
(
いざかや
)
の店先で、おおぜいの男女ががやがや言いながら、お酒を飲んでいた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
この
居酒屋
(
いざかや
)
のむすこから、「
戦争
(
せんそう
)
にいった村のわかものは、みんな
戦死
(
せんし
)
してしまった。ペテロも戦死してしまった」と聞いたとき、村の人たちは、かなしい
芝居
(
しばい
)
を見たあとのように、首をふって
丘の銅像
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
この
男
(
おとこ
)
は、よけいに
金
(
かね
)
を
持
(
も
)
つと、なんで
忍耐
(
にんたい
)
して、
居酒屋
(
いざかや
)
の
前
(
まえ
)
を
素通
(
すどお
)
りすることができましょう。やはり
我慢
(
がまん
)
がされずに、
店
(
みせ
)
へはいって、たらふく
飲
(
の
)
みました。
ある男と牛の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
わたしがふしぎそうな顔をしてこの
老人
(
ろうじん
)
を見つめているあいだに、バルブレンと
居酒屋
(
いざかや
)
の
亭主
(
ていしゅ
)
は
低
(
ひく
)
い声でこそこそ話をしていた。わたしのことを話しているのだということがわかった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
おれはずいぶん
遠
(
とお
)
い
村
(
むら
)
まで、ご
用
(
よう
)
を
聞
(
き
)
きにやらされたものだ。ちょうど、二
里
(
り
)
ばかりはなれた
居酒屋
(
いざかや
)
に
黒
(
くろ
)
という
犬
(
いぬ
)
がいて、おれが
帰
(
かえ
)
るときに、
追
(
お
)
っても、
追
(
お
)
っても、ついてくるのだ。
さか立ち小僧さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と、おじいさんは
村
(
むら
)
はずれの
居酒屋
(
いざかや
)
をさして、
疲
(
つか
)
れている
足
(
あし
)
を
運
(
はこ
)
びました。
いいおじいさんの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
まくらに
頭
(
あたま
)
をつけながら、
居酒屋
(
いざかや
)
の
前
(
まえ
)
に
立
(
た
)
つ、
高
(
たか
)
いかしの
木
(
き
)
を
目
(
め
)
に
浮
(
う
)
かべていました。その
木
(
き
)
の
下
(
した
)
には、
黒
(
くろ
)
がすわっています。そして、
黒
(
くろ
)
は、
毎日
(
まいにち
)
のように、ゆき
来
(
き
)
の
旅人
(
たびびと
)
を
見送
(
みおく
)
っています。
さか立ち小僧さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼
(
かれ
)
は、
居酒屋
(
いざかや
)
ののれんをくぐって、ベンチに
腰
(
こし
)
をかけました。そして、そこにきあわしている
人
(
ひと
)
たちを
相手
(
あいて
)
にしながら
酒
(
さけ
)
を
飲
(
の
)
みました。しまいには、
舌
(
した
)
が
自由
(
じゆう
)
にまわらないほど、
酔
(
よ
)
ってしまいました。
百姓の夢
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
今夜
(
こんや
)
もあの
居酒屋
(
いざかや
)
に
酔
(
よ
)
いつぶれているにちがいない……。
いいおじいさんの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“居酒屋”の解説
居酒屋(いざかや)とは、酒類とそれに伴う料理を提供する飲食店で、日本式の飲み屋である。バーやパブなどは洋風の店舗で洋酒を中心に提供しているのに対し、居酒屋は和風でビールやチューハイ、日本酒などを提供する店が多く、バーやパブに比べると料理の種類や量も多い。
(出典:Wikipedia)
居
常用漢字
小5
部首:⼫
8画
酒
常用漢字
小3
部首:⾣
10画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“居酒”で始まる語句
居酒
居酒店
居酒致
居酒商賣