外出ぐわいしゆつ)” の例文
そして、あなたが外出ぐわいしゆつの用意をしてる間に、私はあのお婆さんに得心が行くやうに云つときますからね。
合點がてんつたらかくかへれ、主人あるじ留守るすことはりなしの外出ぐわいしゆつ、これをとがめられるとも申譯まをしわけことばるまじ、すこ時刻じこくおくれたれどくるまならばひ一トとびはなしはかさねてきにかう
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
朝餉あさげはこんで料理方れうりかた水兵すいへいは、大佐たいさ外出ぐわいしゆつとき言傳ことづてだとて、ごとかたつた。
まづ責任せきにん閑過かんくわする一れいまをしませう。それはおも外出ぐわいしゆつなどについおこ事柄ことがらで、塾生じゆくせい無論むろんわたくしおやから責任せきにんもつあづかつてゐるのですから出入ではいりつきては行先ゆくさき明瞭めいれうにしてきます。
女教邇言 (旧字旧仮名) / 津田梅子(著)
のちかれすこしも外出ぐわいしゆつせず、宿やどばか引込ひつこんでゐた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
外出ぐわいしゆつ見合みあはせることがあつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
翌朝よくあさわたくしはまだ大佐たいさ外出ぐわいしゆつまへだらうとおもつて、寢床ねどこはなれたのは六時ろくじごろであつたが、矢張やはり大佐等たいさらは、今少いますこまへいへたといふのち、またかつたりと、少年せうねん二人ふたりで、二階にかいまどつてながめると