“團子坂”の読み方と例文
新字:団子坂
読み方割合
だんござか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下谷したや團子坂だんござか出店でみせなり。なつ屋根やねうへはしらて、むしろきてきやくせうず。時々とき/″\夕立ゆふだち蕎麥そばさらはる、とおまけをはねば不思議ふしぎにならず。
神楽坂七不思議 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
北八きたはちかへりみて、日曜にちえうでないから留守るすだけれども、いた小間使こまづかひるぜ、一寸ちよつとつてちやまうかとわらふ。およしよ、とにがかほをする。すなはちよして、團子坂だんござかおもむく。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
此處こゝもりあへふかしといふにはあらねど、おしまはし、周圍しうゐ樹林きばやしにて取卷とりまきたれば、不動坂ふどうざか團子坂だんござか巣鴨すがもなどに縱横たてよこつうずる蜘蛛手くもでみちは、あたか黄昏たそがれ樹深こぶか山路やまぢ辿たどるがごとし。
森の紫陽花 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)