仲間入なかまい)” の例文
わたしは、今日きょう、ここへお仲間入なかまいりにきたのですが、あなたと姉妹きょうだいのようにているお人形にんぎょうさんといままで、一つのうちらしていましたよ。」
三つのお人形 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いつのまにか、菓子屋かしや看板かんばん美人びじんは、このまちひとたちの仲間入なかまいりをして、りっぱな存在そんざいになったのであります。
生きている看板 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ひとり、きずのついたすずめは、かれらの仲間入なかまいりをすることができなかった。そんな勇気ゆうきがなかったばかりでなく、傷口きずぐちいたんで、がにじんでいたのです。
温泉へ出かけたすずめ (新字新仮名) / 小川未明(著)
そうすれば、自分じぶんは、ふたたびかおることはできぬかもしれないが、子供こども人間にんげん仲間入なかまいりをして、幸福こうふく生活せいかつをすることができるであろうとおもったのです。
赤いろうそくと人魚 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「すずめがいていたので、お仲間入なかまいりがしたくなったんだね。」と、ひでちゃんが、いいました。
山へ帰ったやまがら (新字新仮名) / 小川未明(著)
だから、あなたもらぬかおをして、その仲間入なかまいりをしていられたら、だれも不思議ふしぎおもうものはありますまい。ひとつみやこにいって、大胆だいたんにそうなさってはいかがですか。
馬を殺したからす (新字新仮名) / 小川未明(著)
みやこへいって、はとの仲間入なかまいりをすれば、なにもせんでらくらしていける。」と、かんがえましたので、ついにそのになって、みなみかって旅立たびだつことにいたしました。
馬を殺したからす (新字新仮名) / 小川未明(著)
くもさん、ながあいだ、どうもお世話せわになりまして、おれいもうしあげようもありません。わたしは、下界げかいへゆきます。そして、ぼっちゃんや、おじょうさんたちのお仲間入なかまいりをいたします。
あるまりの一生 (新字新仮名) / 小川未明(著)
こうして、かれは、みんなの仲間入なかまいりをして、たのしく生活せいかつをつづけたのです。しかしまったく不安ふあんというものなしに、すべてのものは、きることはできなかったのでした。
温泉へ出かけたすずめ (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのお仲間入なかまいりでもしたように、やまがらがえだからえだをおもしろそうにつたっていました。
山へ帰ったやまがら (新字新仮名) / 小川未明(著)
今年ことしも、金魚きんぎょって水盤すいばんれると、あたらしく仲間入なかまいりをした金魚きんぎょは、さすがにざかなだけあって、あわてずゆうゆうと、ながをふりながら、はなくすいれんのかげを、いったり
川へふなをにがす (新字新仮名) / 小川未明(著)
はとの仲間入なかまいりすることは断念だんねんしましたが、みやこそらけむりでいつもにごっていて、それに、さがすようなごみためがいたってすくないので、そこにいるあいだえをしのんでいなければなりませんでした。
馬を殺したからす (新字新仮名) / 小川未明(著)
みんなは、それがなんであるかとけますと、はながねずみにわれてけていた、ふるいひな人形にんぎょうでありました。いつか、みんなは、この人形にんぎょう仲間入なかまいりをしたときに、おおいにわらったものです。
春さきの古物店 (新字新仮名) / 小川未明(著)