“旅立”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たびだ59.5%
たびだち31.0%
たびた7.1%
たびたち2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さあ、そのあなからのぞき。だい一はあねおとうととが、母親ははおやをたずねて旅立たびだつところ。さあさあのぞき。一人ひとりのうちはおあしらない。」
子供の時分の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
たまたま会員病むものあれば信徒こもごも不眠の看護をなし、旅立たびだちを送る時、送らるる時、祈祷と讃美と聖書とは我らの口と心とを離れしひまはほとんどなかりき
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
来年らいねんなつまで、ここへきて、ゆっくりやすむがいい。そしてまた来年らいねんになったら、そちらへ旅立たびたつがいい。」といったのでした。
寒い日のこと (新字新仮名) / 小川未明(著)
扨又長兵衞は兄の清兵衞に向ひ先達さきだつての手紙の樣子やうすにては大病にて九死一生との事なれば大いに心配しんぱい致せしなれども節季せつき師走しはすの事ゆゑ勿々なか/\旅立たびたちなどは出來難でぎがたところなるが萬一の事にてもある時は死に目にもあはれずと思ひて取物とるもの取敢とりあへにはか旅立たびだち隨分ずゐぶんみち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)