“菓子屋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かしや82.4%
くわしや17.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さあ、きなものをおいなさい。」と、お菓子屋かしや店先みせさきで、どこかのおかあさんが、やさしく子供こどもにいっていられるのもあります。
少年の日二景 (新字新仮名) / 小川未明(著)
この男は、どこかそこらの野原の菓子屋かしやだ。けれどもぼくは、このひとをばかにしながら、この人のお菓子をたべているのは、大へん気の毒だ。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
向河岸むかうがしへつくと急に思出おもひだして近所の菓子屋くわしやを探して土産みやげを買ひ今戸橋いまどばしを渡つて真直まつすぐな道をば自分ばかりは足許あしもとのたしかなつもりで、じつ大分だいぶふら/\しながら歩いて行つた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
ふと中六なかろくとほりの南外堂なんぐわいだう菓子屋くわしやみせの、このところ砂糖氣さたうけもしめり鹽氣しほけもない、からりとして、たゞ箱道具はこだうぐみだれた天井てんじやうに、つゝみがみいと手繰たぐつて、くる/\と𢌞まはりさうに
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)