“めい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:メイ
語句割合
27.1%
22.5%
滅入20.6%
8.2%
8.2%
5.0%
3.2%
1.4%
女姪0.6%
0.6%
0.4%
0.4%
0.3%
0.1%
0.1%
甥女0.1%
0.1%
使命0.1%
0.1%
命令0.1%
外甥女0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おいめいの白痴であることを話しだし、どうにかしてこれにいくぶんの教育を加えることはできないものかと、私に相談をしました。
春の鳥 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
水鬼はめいもとめるという諺があって、水に死んだ者のたましいは、その身代りを求めない以上は、いつまでも成仏じょうぶつできないのである。
銀座あたりはまだ宵の内でしたが、公園の中はすっかりけて、街の遠音が波の音のように聞くのさえ、何んとなく滅入めいる心持です。
女記者の役割 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
近ごろ大流行の茶寄合ちゃよりあい、つまり闘茶とうちゃ、あれは茶のめいを飲みわけて、あたったはずれたと、一夜に数千貫のかねやら賭物かけものをうごかす博奕だ。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
主人はかくのごとく自知じちめいあるにも関せずその自惚心うぬぼれしんはなかなか抜けない。中二日なかふつか置いて十二月四日の日記にこんな事を書いている。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
渠等かれらが妄執めいせず、帰せず、陰々たる燈火に映じて動出うごきいださんばかりなる、ここ屠犬児の働場はたらきばにして、地獄は目前の庖廚ほうちゅうたり。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
按ずるに棭斎は識語を作るに当つてめいを其子に藉りたのであらう。しかし棭斎がはやく懐之に其古泉癖を伝へたことも、亦疑を容れない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「お上さん、おめいの深切ぶりはもうしてくんな。俺あ痛くもねえ腹探られて、気色きしょくが悪くてならねえ。」
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
身の女姪めいが神隠しにおうたあの話か。お身は、あの謎見たいないきさつを、そうるかね。ふん。いやおもしろい。女姪の姫も、定めて喜ぶじゃろう。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
そのうえなお、この前後、黄門山の四頭領とよばれた賊が、ふうを慕って、梁山泊へ降って来たので、それも梁党りょうとうめいに加えられた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「北の海だ、〈めいめいなり〉とある。——その北の海に鯤という魚がいるのだ」
戦鼓せんこめいめて、舷々げんげん歌う
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「北の海だ、〈めいめいなり〉とある。——その北の海に鯤という魚がいるのだ」
太「なに/\名前は丹三郎さまめいるおえいより、何だ手を出さねえでもえゝよ、似た名もいけい事あるもんだ」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
役「何処へめいるのだ、物貰いなら彼方あちらけ彼方へ行け」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「姨って、いつか呉さんのいったことは、うそですよ。私には姉なんかありませんよ、どうしてめいがあるの。」
嬰寧 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
「ほんとに私のめいなの。」
嬰寧 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
その時金は甥女めいを養っていたが、すでに結婚してから、五通の惑わすところとなった。金はそれを心配していたが、それでもまだ他人にはいわなかった。
五通 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
金の甥女めいはそこで不思議なことのあったことを話した。
五通 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
めいつ! ようつ! ずうつ! もうつ! なあつ! やあつ! ごうのつ! お!」とみんなが答えた。
鐘塔の悪魔 (新字新仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
果しなき王の御栄への前に、吾は吾しろがねの鎧を紅ひに染めても、あゝ、吾に一抹の悔も残らざらむ。王者よ、吾に使命めいぜよ、吾行かむ、ニールを超へて。
青白き公園 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
めい/\自惚うぬぼれて嬢様へは勿論、旦那や夫人おくさまの御機嫌を伺つて十分及第する気でゐるのが笑止をかしいよ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
「は、御尤ごもっともでございますな」二人の刑事も同意見であった。千住警察署の警官達や法官や医者が来た頃には大方の目星や手筈まで武東氏の胸中には出来上がっていて命令めいを下すばかりになっていた。
外甥女めいが御厄介になりまして、ありがとうございます、何もありませんが、お一つ差しあげとうございます、さあ、どうぞ」
崔書生 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
買いてえと思っても堪忍してやれと云って半分にして置く、それが倹約のもとだ、それを天地に預けて置けば利が附着くッついて来る、其の時は五めいでも十めいでも一に着られるようになるから
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
めいをウメをウマというは皆音なりというた方が至当で、ウは発音の便宜上加えられたんだろ。
小間使いがささげ来たれる一わんめいになめらかなる唇をうるおし
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
「いや、わかった、わかった。いや、今晩は実にめいていした。かたじけない。」
税務署長の冒険 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)