“みぐるし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
見苦60.0%
40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つかへ申けるは徳川と名乘なのらせ給ふにはさだめて仔細しさいある御方なるべしそれがし事は信濃國諏訪すはの者にて遠州屋ゑんしうや彌次六と申し鵞湖散人がこさんじんまた南齋なんさいとも名乘候下諏訪しもすは旅籠屋はたごや渡世とせい仕つれり若も信州邊しんしうへんへ御下りに成ば見苦みぐるしくとも御立寄あるべし御宿仕らんと云にぞ寶澤は打點頭うちうなづきさて
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
今日まで懕々ぶらぶら致候いたしさふらふて、唯々なつかし御方おんかたの事のみ思続おもひつづさふらふては、みづからのはかなき儚き身の上をなげき、胸はいよいよ痛み、目は見苦みぐるし腫起はれあがり候て、今日は昨日きのふより痩衰やせおとろ申候まをしさふらふ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
また貝原益軒は猫の特質として死ぬ時の貌いかにもみぐるしいから必ず死ぬ態を人に見せぬと言って居る。
うみなかげてぬほどの勇気ゆうきもなく、いたずらに、みぐるしとしってれるようにんでしまうことが、そのうつくしいくらべたら、どんなにか陰気いんきで、またくら事実じじつでありましたでしょう?
明るき世界へ (新字新仮名) / 小川未明(著)