“ひとびと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
人々94.4%
人人2.0%
衆人1.0%
衆生0.5%
住民0.5%
人口0.5%
何人0.5%
男女0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
でもこれがもしほんとうだったとすれば、はなのきむら人々ひとびとがみなこころ人々ひとびとだったので、地蔵じぞうさんが盗人ぬすびとからすくってくれたのです。
花のき村と盗人たち (新字新仮名) / 新美南吉(著)
込み合へる人人ひとびとに促され、押され、慰められ
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
めくらにして七十八歳のおきなは、手引てびきをもれざるなり。手引をも伴れざる七十八歳のめくらの翁は、親不知おやしらずの沖を越ゆべき船に乗りたるなり。衆人ひとびとはその無法なるにおどろけり。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
般若の智慧を、親しくみがいて、一切は空なりということを、体得せられたればこそ、衆生ひとびとのあらゆる苦悩なやみを救うことができるのです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
それは真理にかない、衆生ひとびと機根せいしつかなう、というところから、「契経かいきょう」などとも訳されていますが、要するに聖人の説いたものが経です。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
又一人、又一人、遂にいまはしきやまひが全村に蔓延した。恐しい不安は、常でさへ巫女いたこを信じ狐を信ずる住民ひとびとの迷信をあふり立てた。御供水おそなへみづは酒屋の酒の様に需要が多くなつた。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
今日は誰々が顔色が悪かつたと、いづ其麽そんな事のみが住民ひとびとの心に徂徠ゆききしてるのであらう。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
ひくきはよしや衣と食を、姦淫に仰げばとて、新平ならぬを栄とする、世の人口ひとびとに何として、穢多ばかりかは、人口の心の汚れ、それこそは、実に穢多なりとたださるべき。
移民学園 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
まだなかのほこりにけがされぬ若者わかもの感覚かんかくは、何人ひとびとこころにもないうそをいったり、あるいは、かざらず真実しんじつかたるか、また謙遜けんそんであって、信用しんようするにりるか、どうかということを、わけ
心の芽 (新字新仮名) / 小川未明(著)
良人おっとを失った中年の婦人、未亡人でもない癖に、そんな顔をしてやって来る厚かましい女達、上流社会の有閑紳士、奇を好む男女ひとびとが、肉の取引、恋の市場に惹き付けられて
耳香水 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)