“しむ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シム
語句割合
仕向41.2%
為向23.5%
仕舞17.6%
5.9%
5.9%
5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
マーキュ さゝ、足下おぬしはイタリーでれにもひけらぬ易怒男おこりむしぢゃ、ぢきおこるやうに仕向しむけられる、仕向しむけらるればすぐおこる。
義理にもそんな薄情な行為を為向しむけられるようなことを、自分は少しもしていない。……今に来るにちがいない。不安の念を、そう思い消して待っていた。
黒髪 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
ぐ来たな。牛も連れで来たのが。弁当持ってが。ぐ来た。今日ぁひるまがらきっと曇る。おらもう少し草集めて仕舞しむがらな、此処ここらに居ろ。おぢいさん、今来る。」
種山ヶ原 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
一、長閑のどかあたたかうららか日永ひながおぼろは春季と定め、短夜みじかよすずしあつしは夏季と定め、ひややかすさまじ朝寒あささむ夜寒よさむ坐寒そぞろさむ漸寒ややさむ肌寒はださむしむ夜長よながは秋季と定め、さむし、つめたしは冬季と定む。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
これに反して上士はいにしえより藩中無敵の好地位をしむるが為に、漸次ぜんじ惰弱だじゃくおちいるは必然のいきおい、二、三十年以来
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
或日あるひ自分は何時いつものように滑川なめりがわほとりまで散歩して、さて砂山に登ると、おもいの外、北風が身にしむのでふもとおり其処そこら日あたりのい所、身体からだのばして楽にほんの読めそうな所と四辺あたり見廻みまわしたが
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)