“こゞ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
44.7%
19.1%
8.5%
8.5%
6.4%
4.3%
凝集2.1%
凍結2.1%
古語2.1%
2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一年ほど前から此邊をねぐらにして居る三十男、のんびりした江戸の世界には、よく斯う言つた屑のやうな人間がゑもこゞえもせずに存在して居たのです。
「これは電燈ですか?」と言ひつゝ、おろされた土鍋の上に顏をこゞめて、藥に浸したガーゼを箸で摘んで目に當て/\した。
赤い鳥 (旧字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
黄ばんだ銀杏いてふの樹の下に腰をこゞめ乍ら、余念もなく落葉を掃いて居たのは、寺男の庄太。『瀬川君は居りますか。』と言はれて、馬鹿丁寧な挨拶。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
傷所きずしょよりいでたる血潮は既にこゞりて黒くなれり。
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
紳士はいきなりこゞむと、私の肩を抱き締めました。私にはこの時はじめてそれが先生だといふ事が分つたのです。
亜剌比亜人エルアフイ (新字旧仮名) / 犬養健(著)
「さうですね、」と、青木さんはおくみの側におこゞみになつたが
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
おつぎは勘次かんじおこしたかたまりを一つ/\に萬能まんのうたゝいてさらりとほぐしてたひらにならしてる。輕鬆けいしようつちから凝集こゞつてかたまりほぐせばすぐはらはれた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
天井てんじやうもない屋根裏やねうらからすゝかすかにさら/\とつて、時々ときどきぽつりと凝集こゞつたまゝちた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
總身そうみさむって、血管中けっくわんぢゅうとほおそろしさに、いのちねつ凍結こゞえさうな! いっみな呼戻よびもどさうか? 乳母うば!……えゝ、乳母うばなんやくつ? おそろしいこの
たまはり又忠八は足輕あしがる小頭こがしらとなりて兩家共代々だい/\岡山に繁昌はんじやうせしとぞまことに君君たる時はしん臣たりと云古語こゞの如く岡山侯賢君けんくんまします故に喜内不幸ふかうにしてぼくの爲にうたるゝと雖も其いもとまた勇婦ゆうふ有て仇をうち家を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
アンデスの巖根いはねこゞしき山のの鋭どき目かもコンドルの目は
河馬 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)