“きだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
20.8%
木田12.5%
気立12.5%
12.5%
來出8.3%
来出8.3%
8.3%
4.2%
4.2%
喜田4.2%
着初4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
刈りこみてきだおもしろき細葉槙ほそばまきふゆの日ざしのあたるともなし
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ぼくたちは、ここでもまためられた。褒めてくれたのは、仕上げの熟練工じゅくれんこう木田きださんという産業戦士だった。
もくねじ (新字新仮名) / 海野十三(著)
こういわれると、ごろ気立きだてのやさしいおたけは、自分じぶんのできることは、どんなことでも、してやらなければならぬという気持きもちになるのでした。
だまされた娘とちょうの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
こはきだごとに瓶花いけばな、盆栽の檸檬リモネ樹を据ゑたればなり。階の際なる兵は肩銃の禮を施しつ。「リフレア」着飾りたるしもべは堂に滿ちたり。フランチエスカの君はまばゆきまで美かりき。
うち來出きだしてから、もう四五ねんになりますが、何時いつてもおなことで、すこしもかはらないんですよ」と細君さいくん注意ちゆういした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
この青表紙が沙翁字典さおうじてんの原稿であると云う事は、ここへ来出きだしてしばらく立つとすぐに知った。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
帝王のただにまししぎよくきだ我ぞ踏みのぼる松風をあはれ
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
いろと水齒別みづはわけの命、多治比たぢひ柴垣しばかきの宮にましまして、天の下治らしめしき。天皇、御身みみたけ九尺二寸半ここのさかまりふたきいつきだ。御齒の長さ一、廣さ二きだ。上下等しくととのひて、既に珠をけるが如くなりき。
ふなべりへあわただしく煙管きせるをハタいて、横から口をだしたのは、とちめんやきだ八といったような、剽軽ひょうきんな顔をした男である。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私が八九年以前から、内々山人の問題を考えているということを、喜田きだ博士が偶然に発見せられ、かかる晴れがましき会に出て、それを話しせよとおおせられる。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
が、壱岐殿坂時代となると飛白の羽織を着初きだして、牛肉屋の鍋でも下宿屋の飯よりはうまいなどと弱音よわねを吹きした。
斎藤緑雨 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)