“弱音”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よわね97.0%
ピアノ3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「どうして、今日に限って、そんな弱音よわねをおふきになるんです。兄者人からして、お気を挫いたんでは、士気はどうなりましょう」
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私はめったにない弱音よわねをはいた。その苦しさがゆうべからのとちがってきた。身動きするのも息をするのも苦しい。そんな風で一夜があけた。
胆石 (新字新仮名) / 中勘助(著)
ベートーヴェンの運命交響楽、『忍びよる運命の跫音あしおと』といった工合に、鼓動のチンパニが重苦しいリズムに乗って、急調アレグロから急速調ブレストに、弱音ピアノから最強音フォルテッシモへと発展する。
キャラコさん:06 ぬすびと (新字新仮名) / 久生十蘭(著)