“弱虫”のいろいろな読み方と例文
旧字:弱蟲
読み方割合
よわむし90.0%
よはむし10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どちらかといえば、ぼくは、内弁慶うちべんけいで、そとでは弱虫よわむしというのでしょう。幼稚園ようちえんへも、なかなか一人ひとりではいけなかったのでした。
だれにも話さなかったこと (新字新仮名) / 小川未明(著)
學校がくかうにての出來できぶりといひ身分みぶんがらのいやしからぬにつけても弱虫よわむしとはものなく、龍華寺りうげじ藤本ふぢもと生煮なまにえのもちのやうにしんがあつてやつくがるものもりけらし。
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
僕見た様に局部にあたつて、現実と悪闘あくとうしてゐるものは、そんな事を考へる余地がない。日本が貧弱ひんじやくだつて、弱虫よはむしだつて、はたらいてるうちは、忘れてゐるからね。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
かへしには何時いつでもい、薄馬鹿野郎うすばかやらうめ、弱虫よはむしめ、こしぬけの活地いくぢなしめ、かへりには待伏まちぶせする、横町よこてうやみをつけろと三五らう土間どま投出なげだせば、をりから靴音くつおとたれやらが交番かうばんへの注進ちうしんいまぞしる
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)