重兵衛さんの一家じゅうべえさんのいっか
明治十四年自分が四歳の冬、父が名古屋鎮台から熊本鎮台へ転任したときに、母と祖母と次姉と自分と四人で郷里へ帰って小津の家に落ちつき、父だけが単身で熊本へ赴任して行った。そうして明治十八年に東京の士官学校附に栄転するまでただの一度も帰省しなかっ …
作品に特徴的な語句
ちっ 入交いりま いだ 怪火けちび 小津おづ 燈火あかり ぬぐ 陥穽おとしあな 鰻釣うなぎつ 牛糞ぎゅうふん ほうき 鶸鳥ひわ 紙鳶たこ 細君さいくん さかな あぶら もろ 蟋蟀こおろぎ たもと からす 鳴門なると 袖無そでなし 離屋はなれ 襷掛たすきが 蹈込ふみこ つまず 河童かっぱ 透見すきみ ひげ 馴染なじみ 野良のら 長閑のどか 阿波あわ 風鈴ふうりん 隠居いんきょ はな 寒竹かんちく 丸髷まるまげ 仲持なかもち 伽噺とぎばなし 係蹄わな 口川くちがわ 可笑おか 咽喉のど 喘息ぜんそく はや 団欒だんらん 大蒜にんにく 大連だいれん うち 定連じょうれん すす 小母おば 尻尾しっぽ おの 悪戯いたずら 手繰たぐ 日向ひなた もく さかずき 松魚かつお 果敢はか わざ 丑尾うしお みなぎ 焼酎しょうちゅう