“𫝼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
66.7%
はぐ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大滝の手前の涸沢を十五米ほどのぼり、岩庇の下を右にまわって、岩角の灌木をホールドしたとき、枯枝の𫝼ぜるような音を聞いたと思った。
一の倉沢 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
大破壊によってひき起されるすさまじい騒音が、ものの半刻ばかり休みもなくつづいていたが、そのうちに木の枝でも𫝼ぜるような乾いた音とともに、えがらっぽい煙が胴ノ間に流れこんできた。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
速く廻した日には答案を𫝼はぐりながら点をつけて行くようになります。学校当局者なんてものは学者揃いですから、世の中のことがっとも分りません。
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
或日絹子さんは僕の勉強部屋へ来て話し込んでいる中に、受験準備の書物を𫝼はぐって見ながら
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)