ゼロ)” の例文
そしてゼロ年生が幼稚園からお客をするのを見物した。初め、「子供が来たら、どんな順序でやろう? どの唱歌をうたおう?」
「あ、あそこへ子供が大きな輪を廻しながらやって来る! さ、御両氏、急いでゼロへおりなさい! できるだけ沢山に!」
聴講者ゼロの講演会場で、母と二人のみ在ったあの日、どうして、三十万の人々の顔を想像できたであろう。
聴衆0の講演会 (新字新仮名) / 中井正一(著)
答はゼロだ。答、0、と書いたが、し間違っていたら、またこないだみたいに侮辱されると思ったから、答、0デショウ、と書いた。すると、たぬきは、わははと笑った。
正義と微笑 (新字新仮名) / 太宰治(著)
ゼロ年生の子供23人ばかりある中に、男の子、飛行家になりたいというの四人、赤軍一人、技師(一人)、工場労働(数人)、ショッフョール〔運転手〕(数人)。