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黐棹
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もちざお
ふりがな文庫
“
黐棹
(
もちざお
)” の例文
云われて小四郎振り返って見ると、
樫
(
かし
)
材五寸の厚味を持った厳重を極わめた板壁が、ヘナヘナ竹の
黐棹
(
もちざお
)
の先にブッツリ貫かれているではないか。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
ジイジイ
鳴噪
(
なきさわ
)
いでも
黐棹
(
もちざお
)
の先へも掛けないで、けろりと返さぬのがおきまりであった。
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
頭巾、袖無し、
裁着
(
たっつけ
)
、
黐棹
(
もちざお
)
、甚太郎が船に乗っていた。いずれも衣裳は新調で、黐棹ばかりが元のままであった。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「どうもいけねえ。眼付かったらしい」甚太郎は
黐棹
(
もちざお
)
を握り締めたが、つと姿を現わした。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
黐
漢検1級
部首:⿉
22画
棹
漢検1級
部首:⽊
12画
“黐”で始まる語句
黐
黐竿
黐木
黐網
黐木坂下
黐筒