麝香入じゃこういり)” の例文
麝香入じゃこういりの匂袋ででもある事か——坊は知るまい、女の膚身はだみを湯で磨く……気取ったのはうぐいすのふんが入る、糠袋が、それでも、殊勝に、思わせぶりに、びしょびしょぶよぶよと濡れて出た。
絵本の春 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)