“鴾（とき）” の例文

はじめました。それさ、お前さん、鶏卵と、玉子と同類の頃なんだよ。京千代さんの、鴾（とき）さんと、一座で、お前さんおいでなすった……

開扉一妖帖 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)

鴾（とき）の火だ。鴾の火だ。もう空だって碧（あお）くはないんだ。

若い木霊 (新字新仮名) ／ 宮沢賢治(著)

鴾（とき）いろの花をつけてゐる

『春と修羅』 (新字旧仮名) ／ 宮沢賢治(著)

鴾（とき）いろのはるの樹液（じゆえき）を

『春と修羅』 (新字旧仮名) ／ 宮沢賢治(著)

“鴾（トキ）”の解説

トキ（朱鷺、鴇、桃花鳥、紅鶴、鴾、学名 : Nipponia nippon）は、ペリカン目トキ科トキ属に分類される鳥類。本種のみでトキ属を構成する。
かつては世界でわずか数羽になるまで減少し絶滅の危機に瀕しており、日本では環境省レッドリストで「野生絶滅」の状態にあった。しかし日中両国の保護によって、2000年代以降は個体数が回復していった。2019年時点の個体数は、中国が2,600羽、日本が600羽、韓国が363羽。
(出典:Wikipedia)

鴾	漢検1級 部首:⿃ 17画