鴛鴦楼えんおうろう)” の例文
とも知らず、当夜もまた、鴛鴦楼えんおうろうの灯は歓宴かんえんのさざめきに星空のくるを忘れ、玉蘭の象板カスタネットが「王昭君」を歌っていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その夜、鴛鴦楼えんおうろううてなには、仲秋の宴があった。ここのみならず、孟州の城内外の灯も、地の星と眺められる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)