鳴海潟なるみがた)” の例文
鳴海潟なるみがたとよぶ信長が秘蔵の小鼓であった。さいの手からそれを取ると、信長はそれを肩に当てて、二つ三つ手馴しに打って見て
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
音に聞えた鳴海と聞いて、歌書や、物語で覚えたいにしえの鳴海潟なるみがたのあとをたずねてみたくなったのもその一つの理由です。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
なかでも浜千鳥が砂浜に足跡をつけてあそぶ鳴海潟なるみがた、富士山の噴煙、浮島が原、清見が関、大磯小磯の浦々、紫草の美しく咲く武蔵野の原、塩釜しおがまの海の穏やかな朝景色