鮮血あけ)” の例文
きゃっと消魂たまぎる叫びとともに宙に飛んだ二つの首級くびがもんどり打って地面へころげ落ちると、さらさらという音がして、折れた麦穂を鮮血あけに染めた。と、真紅まっかになった鎌が高くほうりだされた。
麦畑 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
鮮血あけは泉とほとばしり、母の全身色する
(旧字旧仮名) / アダ・ネグリ(著)