騙児かたり)” の例文
よく聴いてくれよ、一体この世の中では騙児かたり仲間よりはむしろ自由職業者のほうが悪声を蒙る度数が多いね。
決闘 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
あの騙児かたりめ、上背うわぜいといい、おめんといい、男っぷりといい、——ちょいと水際だっておりますからねえ。
百姓なんてものは騙児かたりだから、同情してなんかやるには当たらん、今でもたまにぶんなぐる者がおるから、もったものだ、ロシアの土地は、白樺しらかばがあればこそ、しっかりしてるんだ。
一体どんな窮境からでも脱し得る人間は、正直者か騙児かたりかにきまっている。正直者で同時に騙児でありたいと望むような人間には、出口は無いものだ。ところで諸君、もう十一時だよ。
決闘 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)