飯茶椀めしぢゃわん)” の例文
湯気で裏表紙が丸くしめりふくらんだふたの本をわきへはねて、はちの中にほどよくふくれた焼米を小さい飯茶椀めしぢゃわんに取分け、白湯さゆをかけて生味噌なまみそさいにしながら、秋成はさつさと夕飯をしまつた。
上田秋成の晩年 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)